October 2008

実は最近、北海道十勝の小学校の先生と、メールのやり取りをしています。

突然ですが、知ってますか?東京都の食料自給率は1%!!!北海道の食料自給率は200%以上という事実を。もちろん、道外出荷分の総換算熱量と他県からの移入分の総換算熱量の差があるので、正確には実際の自給率が200%であるというのは間違いですが、それにしても、単純計算で、東京は、都民100人当たり1人分の食料しか自分たちで作っていないということになります。この事実、恐ろしすぎませんか?

そこで、北海道の子供達はどんなことを考えているのか知りたくて、この先生とは、メールのやりとりを通して情報交換をしています。この先生が着任している地域は、農業の街ということもあって、食に対する関心は強いとのこと。地域全体でも、ごく自然に、給食などを通して、結果的に食育をしているらしいのです。子供たちの価値観も、テレビなどの情報量が多いが故に、東京に対する憧れみたいなものも薄れかけているということ。これは僕らの世代からその傾向があるかもしれませんが、「地元に愛着を感じる」という志向性が、定着してきているということの現れな気もします。またこの10年で、東京で売っているものが、札幌などの中枢都市でも同じように買えるようになってしまった。そして、ネットやケータイで行う情報のやり取りが激化し、むしろ地方の方が重要なインフラとして活用されているということなど。子供達の情報量もフラット化している一方で、リアルな食や農業のことを考える時間が、暮らしの一部として存在しているということは、正しく「地方に答えがある」と言っても過言ではありません。

近いうちに、この小学校の先生方と共に、地域の方々や、子供たちと一緒に、まずは「<食>と<農>をデザインする」ための一歩が踏み出せるような楽しくてワクワクするようなプロジェクトを始めることができたらなと、今、長期的なプランを計画中です。そこから、日本のモノづくり。こんなことを一緒に考えたい!という方いらっしゃいませんか?是非、一緒にやりましょうよ!メールください。

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CA3A0119.jpg「神楽坂友の会」を発足ということで、デザイナーであるmorldの横山さんと建築家である白川富川の白川さんと神楽坂でやっとご一緒できた宴。神楽坂の隠れ家のようなお店をアレンジして頂き、お茶屋風の佇まいで本当に素敵でした。神楽坂に事務所があるのに、営業時間に入れない私たちがほとんどお店を知らないわけで。神楽坂をちゃんとリサーチしなくてはいけませんね。二人とも作品がTDC賞やグッドデザイン賞などにも選ばれている、今、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの2人。いやー。負けられません。すごいですね。

この日の話題も、やはり内向きになっている考え方やモノづくりに対して、どのように打破していく必要があるのか。それは単純に堅実的になることではなくて、どのようにグローバルの中で僕らは振る舞い、その絶妙なバランスを伝えていくのかなど。バニスターの面々が入るとどうしても朝まで生テレビ状態になってしまいます。笑

もしかしたら、僕の考え方だけなのかもしれませんが、新しい道を創りだそうとするときこそ、その道をなによりも、誰よりも自分自身が楽しむことで、その道に初めて人が集まってくると言えるのではないかと思うのです。まわりの動きを気にしながら、新しい道を創るということは、ある意味、理想的ではあるけれども、それは半永久的に存在し続ける道にならないのではないか。「戦略」という他を意識した演出が入ることで、数パーセントだけ本音じゃなくなると思うのです。その分、減点されてしまうというか。結局、最後は、信念か?のような精神論に行き着いてしまうわけですが、そんなに簡単に片付けられるような問題でもありません。

ただ、これだけ飽和状態になっている経済のうねりの中で、僕にも明日からできることは、「誰よりも早く、信念を持って、だれも踏み入れたことのない道をとにかく200%楽しむ。」 これが今、求められているような気がします。内需とか外需とか関係なく。それが結果として生み出される。そして、結果的に「最強の戦略」というものに昇華させていく。

CA3A0120.jpgもっとこの話、したかったですね。結局、こんな話をしているので、夏でもないのに噎せ返るような熱さが残った、初秋の神楽坂の夜でした。横山さん、白川さんありがとう!今度は、ふらっと行きましょう。

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感じることが出来ていないとダメです。

今日はちょっとプライベートな話を。突然ですが、先週自転車を買いました。今まで愛用していた自転車が遂に壊れてしまい、自宅と会社の通勤が不便でした。やっとこれで、僕の足ができました。ということで、朝、自転車で少し遠回りをしながら会社に向かう時があるのですが、ある日、急な坂を一生懸命、息を切らしながら昇っている僕に話しかけてくるお婆さまがいました。「まだ、シャクナゲ咲いていたかしら?」「え?」「シャクナゲよ。ほら。あそこよ。まだ咲いてたわね。」と、幸せそうな顔をされてそのシャクナゲを眺めるお婆さま。その坂は毎日昇る坂なのですが、恥ずかしながらこの時まで「シャクナゲ」の存在に気付いていませんでした。こういう時、僕はちょっと恥ずかしくなります。コミュニケーションビジネスを生業にしている自分は、いつもいろんな方々の立場に立って、できるだけ沢山の視点で物事を見る必要があると思っています。そして、その視点のその先を深くシュミレーションする。ある意味、これは訓練です。スーパーに出かけた時は、お客様のカゴの中をちょっと覗く。そのお客様の暮らし方をちょっと想像してみるのです。そんなことをしてるので、必然とスーパーの滞在時間が長くなります。(笑)同じように、街を歩くときも、できるだけ気付かなかったということがないように、触覚を敏感にしながら街を歩く。ということが身に染み付いているつもりなのです。

そんな僕に美しい「シャクナゲ」が見えていなかったということはちょっと恥ずかしいことなのです。このお婆さまは何故、僕に「シャクナゲ」の存在を聞いてきたのでしょうか?シャクナゲなんて興味ない男に見えたのでしょうか?少なくともシャクナゲを感じなかったということは季節感を感じていなかったということ。感じることが出来ていないのはダメです。反省です。その時から、毎日シャクナゲを眺めながら会社に通っています。

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いつ間にか、10月。僕にとって、今年の夏はあっという間に過ぎていきました。本当に早かったなあ。ということで、案の定、先日のブログでもお話した、お米の収穫にも結局行けず、来年の春の田植えには参加することを宣言しました!

最近、解散総選挙が近づいているせいか、「これからの日本」というテーマを、メディアからも、コーヒーショップの隣りの席の会話からも聞こえてくる今日このごろですが、僕も今、野村総研のチーフエコノミストのリチャード・クー氏の「日本経済を襲う二つの波―サブプライム危機とグローバリゼーションの行方」という著書を拝読しています。麻生総理の政策ブレーンとも言われている方ですが、これほどまでに明快にバブルを説明した人はいないんじゃないかと思います。そして、日本の高度経済成長の中で、日本が進んで来たグローバリゼーションの考え方と、中国の台頭による賢い中国のひたむきななグローバリゼーションの中での存在感の創造との比較。納得させられるものがありました。日本は近年未だ経験していない国力に対する屈辱を味わう日が来ると覚悟しておいたほうが良いのかも知れません。米住宅バブル崩壊とともに噴出してきたサブプライム問題、ドル危機、食糧・資源の高騰、それによって日本が内向きになって、進んで行く日本の原点回帰への意識の高まり。そして、そこで行われる日本の総選挙。米国はご存知のとおりの状況。一方で、中国も手放しで喜んでいることは出来ず、2015年頃を境に「少子化問題」に襲われるとか。10億人以上の国の少子化問題は、日本の比ではありません。実は、雨雲にロケットを打って国力をアピールしている場合じゃない。笑 結局そんなことを考えて、一巡りして、最後に日本で田植えをしたいと思う僕なのです。笑 しかしそんな中で、ふと思うんです。実はこの不安定な地球丸の舵取りに対して、敏感に反応しているのは日本人なのかもとも思うのです。だからこそ、日本人にできることを考えてみる。地味かもしれないけど、確かなこと。日本人は、そういうことがめちゃくちゃ得意だと思うのです。そんな僕みたく、内向きになっている日本人に、どんなテーマを投げかけたらもう少し広い視野で考えることが出来るのでしょうか? それが、日本の夢だったり、日本の向かうべき方向に成れば良いと思うのです。その刻々と変化している時代の中で、バニスターの役割を考えるということをしている最中というわけなのです。

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